「ダイビング指導者」という資格はどんな資格でしょう? ダイビング指導者には、必須の養成コース受講後、試験(通常IE)に合格することでなることができます。その過程や内容はさておき、試験で取得する資格での活動範囲[*1]についてご存知ですか?多くの方はダイビングに関するオールマイティーな資格だと思われてるのではないでしょうか。 ある意味正しいです。最初に取得する指導者資格の守備範囲は広く、体験ダイビング、ライセンス取得コース、深く潜ったりナビゲーションをしたりするアドベンチャーダイブの各種基礎コース、ストレスコントロールから始まり安全管理や危機管理を身に付けるレスキューコース、水中ガイドができるダイブマスターというプロコース等が開催できます。 また別の意味ではオールマイティーではない限定的な資格だということができます。それは前述のアドベンチャーなどの開催が基礎部分に限られているということです。勿論、講習の質というのは資格のランクと一致するとは言い切れず、初級資格を有する指導者がレベルが低く、上級資格を有する指導者の講習がレベルが高いとは限らないです。 では…より高品質なダイビングコースを受講したいという場合の判断基準は…? 判断基準は様々ありますが、ひとつはコースを開催するための準備をキチンとしている指導者から習うことです。わざわざ時間と費用をかけて自身のレベルを上げよう、活動範囲を広げようとする指導者は、ダイビングは上手だが我流で活動する指導者とは一線を画すのは間違いないでしょう。まず分かりやすい形式的な判断基準としてはそういうことになります。 では実質的な判断基準は?…それは更にその後の実習などの経験をどう積んだか、どんな姿勢か、どこでどの様に開催するかなどによるのですが…それはまた別の機会に。 [*1] 業界の6割以上を占めるPADIという団体の規準の場合 |